乳房再建

乳房再建

乳がん手術によって失われた乳房の形をもとの形に近づける手術です。 「自分らしさ」を取り戻すために。

乳房再建とは

失われた胸のふくらみを取り戻す

乳房再建とは、乳がん手術によって失われた乳房の形をもとの形に近づける手術です。
女性にとって乳房とは単なる臓器ではありません。女性としてあるべき形を司る大切なものです。
「自分らしさ」を取り戻すために、乳腺外科とわれわれ形成外科がチームとしてご提案できる医療があります。
手術には、大きく分けると自分のお腹などの組織を使う方法と、シリコンインプラントなど人工の物を使う方法があります。

1. 自家組織による再建

乳房再建

ご自分の体の組織を使って乳房を作ります。

背中や腹部の皮膚や脂肪、筋肉を用いた手術になります。
入院期間は2〜4週間です。

メリット

しなやかで自然な乳房により近づけます。
仰向けになれば横に広がり、やせたり太ったりすればそれに伴い大きさも変化し、加齢により下垂するといったことが「自分の組織」であることの最大のメリットです。
感染のリスクが少なく、人工物のように将来入れ替えの必要がありません。

デメリット

自分のカラダの犠牲を伴います。
手術の方法にもよりますが入院期間がやや長い。
手術の方法によっては入院中に安静を強いられます。
条件次第で複数回の手術が必要になることがあります。
手術が上手く行かなかった場合組織が犠牲になります。

2. 人工物による再建

乳房再建:シリコン

人工乳房

まずは乳がん切除と同時に、エキスパンダーと呼ばれる組織拡張器を挿入しておきます。その後半年から1年後にインプラントと呼ばれるシリコンでできた人工乳房を挿入します。

メリット

新たに体の他部位を傷つけることなく比較的簡便に手術が行えることが最大のメリットです。再建を選択される患者さんの多くはこの方法を選択されます。

デメリット

基本的には乳がん切除の際に加え、手術がもう一度必要になります。
限られた形の人工物を使用しますので整容的には限界があります。特に下垂した乳房を作る事は難しいです。
左右を整えるためには健康な方の乳房を吊り上げる手術などを組み合わせるなどの考え方もあります。
人工物の破損や老朽化に伴い将来入れ替えが必要になる事もあります。

再建の時期と回数

当院で行っている方法の多くは 一次二期 再建です。

一次再建  : 最初の手術を乳がん切除と同時に行う
二次再建  : 乳がん切除後しばらくしてから最初の手術を行う

一期再建  : 1回の手術で終わる
二期再建  : 2回必要

当院で行っている方法の多くは 一次二期 再建です。
まずは「乳がん切除手術と同時に」エキスパンダーを挿入します。
その後6ヶ月から1年おいてから2回目の手術に臨みます。シリコンインプラントもしくは自家組織による再建は2度目の手術で行います。

※ 胸の小さい患者さんの場合は最初からインプラントを挿入する一次再建が可能な場合もあります。また自家組織による再建も乳がん切除と同時に行う事も可能です。外来で医師と相談のうえ決定されます。

その他の手術について

乳輪乳頭の再建

これにも人工物と自分の組織で作る方法があります。

人工物
専門の業者をご紹介致します。シリコン性の乳輪乳頭で、接着剤によって貼付けます。

自家組織による再建
いくつかの方法がありますので医師と相談の上、最良の方法を選択します。当院で一般的に行っている方法は、まず乳頭の芯にするために肋骨の一部を事前の手術の際に採取しておき皮膚の下に埋めておきます。本手術の際に乳頭部に芯を入れ、形を整えます。乳輪や乳頭は刺青で色付けします。日帰り手術で可能です。その他にも反対側の乳輪や乳頭を採取し移植する方法や脚の付け根から皮膚を移植して色を似せる方法などもあります。


健側乳房つり上げ

健常側の乳房が下垂している患者さんの場合、再建した乳房に合わせて乳房をつり上げる手術を行います。
自費診療になります。


脂肪注入

乳房が小さい方の場合は脂肪注入だけでふくらみを作る事も可能です。
また乳腺部分切除により一部分凹みがある場合、全切除例でも部分的にボリュームが足りない場合なども脂肪注入で対応できる事があります。
自費診療になります。

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